昔はなんとなく英語っぽい発音を心がけて、我流で口や舌を動かしていました。
発音の重要性が分かってからは、発音しにくい単語は音声を真似て練習しています。
英語のスピーキングから少し離れてしまったときは、発音トレーニングで英語の音を口や耳に馴染ませます。
正しい発音で話せるようになると言葉が相手に正しく伝わるようになるだけでなく、相手の言っていることが聞き取りやすくなります。
音の出し方を理解して自分でその音を出せるようになると、耳がその音を覚えて聞き分けてくれるからです。
“fan” と “fun” の音の違い
例えば次の二つの単語は、カタカナ表記はどちらも「ファン」ですが、音の出し方が違います。
fan [f’æn]
fun [f’ʌn]
※[ ]内は発音記号
発音記号(発音の仕方を記載したもの)を見ると、一か所だけ違います。
それぞれの音の出し方は次のようになります。
- æ:「エ」の口の形をしながら「ア」と言う。「エ」と「ア」の中間のような音
- ʌ :口を縦に大きく開けて、驚いたときのように「アッ」と言ったときの音
この違いを理解して何度も発音してみます。そして二種類の音を出し分けできるようになると、単語を聞いたときに耳が自然と聞き分けてくれるようになります。
文章についても同じことが言えます。
英語は単語がつながることで音が消えたり別の音に変わったりすることがありますが、そのルールを理解して発音できるようになれば、これまで聞こえなかった音を耳がひろってくれるようになります。
発音トレーニングを行うときは、口の動かし方を解説した教材や動画をつかうといいでしょう。
何度も練習しているうちに口が勝手に動くようになるので、頭で覚える必要はありません。
定期的に訓練をすることで、聞き取れる英語がどんどん増えていくはずです。
解説動画 /æ/ vs /ʌ/
出典:Shaw English Online