英語を勉強している人なら誰しも経験する「相手の言っていることが聞き取れない」という困った状況。
オンライン英会話でもしょっちゅう遭遇します。
例えばこんな感じ
今日はこんなときに使える、うまい逃げ方や対処の仕方をシェアしたいと思います。
ちょっとしたコツと機転で乗り越えられるので、どんどん試してものにしてくださいね。
聞き取れなかったことを正直に伝える英語表現5つ
まずは、聞き取れなかったということを正直に相手に伝えるアプローチです。
1. Sorry?(ごめん、何て?)
1つ目はシンプルにひとこと “Sorry?” と言って聞き返すというもの。
イントネーションは語尾を上げるのがポイントです。
直訳すると「ごめん?」となりますが、間髪入れずに言うことで、相手に「あぁ、聞き取れなかったんだな」と理解してもらえます。
少しカジュアルですが、ビジネスの場でつかっても問題ありません。
言い換え表現
- I’m sorry, what?
- Pardon (me) ?
- Excuse me?
これらの表現はネイティブ同士でも使われます。
“Pardon (me)?” はあまり聞く機会がないかもしれませんが使っても特に問題ありません。
雑音などで聞こえなかったときに聞き返す感じですかね。
「え、何て?」って聞き返すこと、日本人同士でもありますよね。
2. Say that again?(もう一度言ってくれない?)
次はもう少し具体的に「もう一度言ってくれない?」と伝える表現。
さきほどの “Sorry?” という言葉は、間髪入れずに言うイメージです。
言い換え表現
- Sorry, say that again?
- What did you say?
- Can you repeat that, please?
“Could you ~ ?”という形だと、さらに丁寧になります。
“Could you say that again?” や “Could you repeat that?” といった具合です。
3. I didn’t understand what you said.(言ったことが分かりませんでした)
3つ目は、言ってることを理解できなかったと伝える表現。
“I didn’t understand.” だけでも通じることがありますが、”what you said”(あなたの言ってることが)というところまで付け足したほうが丁寧です。
これは英語自体が聞き取れなかったという意味と、言っている内容が理解できなかったという意味の両方が含まれます。
言い換え表現
- I didn’t catch that.
- I didn’t get it.
- I didn’t hear you.
あたまに “Sorry” をつけると丁寧な印象になります。
一番目に使われている “catch” は、
言っていることがキャッチできなかった(=分からなかった、聞き取れなかった)という表現です。
この間たまたまスターバックスで、外国人が日本人向けの英会話レッスンをしているところに遭遇したんですが、
「僕はこの “I didn’t catch that.” がお勧めだね。丁寧な表現だし色んな場面で使えるよ」
と言ってました。
なのでガシガシ使いましょう!笑
4. What does ○○○ mean?(○○○ってどういう意味?)
“mean” は「意味する」という動詞。
“What does ○○○ mean?”(○○○ってどういう意味なの?)という表現は、特定の単語や表現について聞きたいときに使える表現です。
言い換え表現
- What is 〇〇〇?
- What does it mean?
- What does this mean?
2番目の “What does it mean?” は、代名詞 it(それ)を使って「それはどういう意味ですか?」と、直前に聞いた言葉や内容について意味をたずねている表現です。
一方で、3番目の “What does this mean?” は、代名詞 this(これ)を使って「これはどういう意味ですか?」と近くにあるものについて聞いています。
例えば、英語テキストに載っている単語を指さして言うイメージ。
“What does this word mean?”(この言葉はどういう意味ですか?)といった感じでも使えます。
5. Can you speak more slowly?(もっとゆっくり話してもらえませんか?)
次は、相手にもっとゆっくり話してもらえないかとお願いする表現です。
たいてい快く聞いてくれるものなので、自分のレベルでは聞き取るのが難しいなと感じたら、遠慮なくお願いしましょう。
言い換え表現
- Please speak more slowly.
- Can you use easy English?
“Can you ~” を “Could you ~” にするとより丁寧な表現になります。
ポイントは、早い段階ではっきりお願いすること。
遠慮して相手のスピードに合わせると、あとで言い出しにくくなります。
相手に自分の英語レベルを理解してもらったほうが、会話がずいぶん楽になるので、勇気を出して言うようにしましょう。
会話の流れを止めずに聞き返す英語表現3つ
次は、会話の流れを止めずに聞き返す表現。
相手が言ったことを部分的に理解できている場合や、聞こえてくるキーワードを頼りに内容を推測できる場合に使えます。
6. ○○○?(○○○だって?)※オウム返し
まずは重要だと思われるキーワードをそのまま繰り返す(オウム返しする)というもの。
例えばこんな感じです。
この例では、”taking a nap”(昼寝すること)というキーワードが聞こえてきたので、”a nap?”(昼寝?)とオウム返ししています。
ちょっと聞き取れなかったんだけど…(?_?)という感じの「きょとん」とした表情をするのがポイント。
相手に内容が伝わってないことを察してもらえれば、もう一度分かりやすく言い直してもらうことができます。
ただし、場合によっては言い直してもらえなかったり、どんどん話が展開してしまったりすることもあるので注意が必要です。
7. You mean… (えっと、つまり…)
“mean” (意味する)の使い方を工夫すれば、相手に分かりやすく言い直してもらうことも可能になります。
“You mean…” と言った時の「… 」部分が特に重要です。ここで黙って考えているしぐさをすることで、相手に発言を促すことができます。
この方法が有効なのは、相手が早口で聞き取れないときや話の要領を得ないとき。
相手の言葉の意図や意味が分からないときにも使えます。
ただ、この言葉は「聞き取れたけど意味が理解できない(理解できているか不安)」というニュアンスが強いので、全く聞き取れなかったときは “Sorry?” などを使ったほうが無難かもしれません。
言い換え表現
- Do you mean…?
- What you’re saying is…?
- What do you mean?
3つ目の “What do you mean?” は「どういう意味?」とダイレクトに聞き返す表現。
日本語ではそれとなく相手にほのめかすことが多いので、1番目や2番目のほうが使いやすいかもしれませんが、”What do you mean?” と直球で聞いてしまっても問題ありません。
8. You mean ○○○ ?(○○○ってこと?)
相手の言ったことがある程度推測できているのであれば、さきほどの “You mean” に予想した内容を追加して、相手に確認するという方法も使えます。
間違っているのであれば、”No, I mean… ” というふうに改めて伝えたかった内容を教えてくれるでしょう。
言い換え表現
- What you’re saying is ○○○.
- What you mean is ○○○, right?
2つ目の文末に入っている “right?” というのは、「そうだよね?(私の理解あってるよね?)」という意味。
自分が言ったことが合っているかを相手に確認したいときに使える便利な表現です。
英語では意思表示が大事!遠慮なくどんどん使おう
日本人同士だと察することが美徳とされていますが、英語圏では意思表示が大事です。
分かったふりをすると話についていけなくなってドツボにはまりますので、積極的に英語で聞き返していきましょう。