「オンライン英会話って、実際に使ってみてどう?」
「いいの?悪いの?」
こんな疑問について、7年ほど使ってきた経験から、本音の回答をまとめたいと思います。
オンライン英会話で味わえる臨場感には限界があるけれど
オンライン英会話は、インターネットで英会話レッスンが受けられるサービスです。
ネット接続されたパソコンやスマホがあれば、自宅で英語のレッスンが受けられます。
使ったことがない人からすると、なんだかよく分からない、難しそうだという印象をもたれるかもしれませんが、やることは英会話教室とそんなに変わりません。
言ってしまえば、英語の先生が目の前にいるか、画面の向こうにいるかだけの違いです。
オンライン英会話でも英会話教室でも、目の前に先生がすわって教えてくれる点は同じです。
オンライン英会話で気にされがちなのが、どこまで臨場感を味わえるのかということ。
このポイントにどの程度こだわるかが、
オンライン英会話をつかうか英会話教室に通うかの、ひとつの分岐点になっているように思います。
これについては昔に比べて音声や画質はだいぶ良くなったものの、画面を通したレッスンには限界があると感じています。
当たり前ですが、パソコンを横からみれば先生は見えないし、画面を閉じれば先生は消えちゃいます。
英会話教室とやっていることは一緒だけど、どこかバーチャル感が否めない感じ。
目の前に先生がいたらいいのにな~と思ったことは、1度や2度ではありません。
オンライン英会話はとても使い勝手がいいサービス
私がオンライン英会話を7年も続けている理由は、めちゃくちゃ使い勝手がいいからです。
どうしても対面でレッスンを受けたいなら英会話教室一択になりますが、
英会話を効率よく身につけることを優先したいなら断然オンライン英会話がおすすめです。
ざっと思いつくだけでも、こんなにメリットがあります。
オンライン英会話を選ぶメリット
- 安く話せる(1レッスン200円以下)
- 安いからたくさん話せる
- たくさん話せるから英語が身につく
- 24時間いつでも話せる
- 好きな日時を毎回選べる
- 好きな先生を選べる
- 好きな教材を選べる
- 好きなレッスンタイプを選べる
- いつでもやめられる
- いつでも始められる
裏を返せば、これらはすべて英会話教室を選んだ場合のデメリットになります。
英会話教室を選ぶデメリット
- 高い(1レッスン5,000円以上)
- 高いからあまり話せない
- あまり話せないから英語が身につかない
- 営業時間が朝から夜まで
- レッスン時間・曜日は固定
- 基本的に先生を選べない
- 基本的に教材を選べない
- レッスンタイプはずっと固定
- 1年契約が基本(やめにくい)
- 途中解約は違約金が必要
- 1年分の一括前払いが基本(始めにくい)
※どちらもマンツーマンレッスンの場合です
ざっくり特徴を言うと、オンライン英会話では大抵のことが可能です。
ジャマイカの先生にレッスンをお願いすることも、アメリカの先生にレッスンをお願いすることもできます。
予約なしで今すぐレッスンを受けることも、映画や海外ドラマをつかったレッスンを受けることもできます。
TOEICや英検、ライティングやリーディングの教材をつかうことも、散歩をしながら英語の雑談をすることも可能。
月1,500円から始めることができるし、月額制なので辞めやすいし、レッスンの振替やキャンセルも自由です。
毎日レッスンをうけて短期集中で英語力を高めることも、プレゼンテーションの練習をすることも、英語日記を添削してもらうことも出来てしまいます。
実際にこれらはすべて、7年の間に私がやってきたことです。
そして何より素晴らしいのが、これらのことが全てインターネット完結で出来るところです。
ネットにつながったPCやスマホがあれば、いつでもどこでも好きなように英語のレッスンを受けることができます。
ひと昔前までは英語を話そうと思ったら英会話教室に通うしかありませんでした。
でも今では「早起きして自宅でレッスン」「仕事帰りにカフェでレッスン」「友達を待っている間に駅でレッスン」なんてことがオンライン英会話をつかって出来てしまいます。
なにかと忙しい現代において、本当に理にかなったサービスだと感じます。
実際に私は、海外に行かずにオンライン英会話だけで英語の勉強をして、ゲストハウスで英語をつかって働けるまでになりました。
一緒に働いていたスタッフは、私以外みんな海外留学経験者だったので、どうやって英語を身につけたのかを結構聞かれました。
問題はオンライン英会話の良さを生かし切れるかどうか
オンライン英会話には便利だからこその欠点があります。
この問題さえクリアすれば完璧なサービスだと思っています。
それは、何をどう使うかがユーザーの選択にすべて委ねられているということ。
英会話教室のように年間のカリキュラムや学習計画が前もって決められているわけではないので、
自分で考えて、実際に試して、自分にあった使い方を見つけていく必要があります。
これを面白そうと思うか、面倒だなと思うかは、人によって分かれるところですよね。
実際に私はオンライン英会話を7年ほど続けていますが、
英会話を学ぶモチベーションが保てずオンライン英会話を休会したり、他のサービスに乗り換えてみたり、レッスンの受け方を変えてみたりと、いろんな試行錯誤を行ってきました。
正直いってオンライン英会話を1回もやめずにずっと続けるのは、普段から英語をつかう機会でもない限りかなり難しいというのが私の実感です。
やめたり再開したりを繰り返しながら、自分に合った利用の仕方をみつけるというのが実際のところではないでしょうか。
英語は使ったら使った分だけ着実に話せるようになっていく
ただ安心してほしいのは、やめたり再開したりを繰り返したとしても、レッスンを受けた分の効果は間違いなく自分のなかに残っていくので、
英会話の勉強をぱたっと辞めてしまわない限り、英語力を着実にのばしていくことができるということです。
英会話はペーパーテストのための暗記とは違って体験を伴う学習なので、途中でしばらくお休みをしたとしても再開したあと英語の感覚が戻るまでにそう長く時間はかかりません。
英語はレッスンで使えば使うほど話せるようになっていきます。
身体で覚えた英語はそう簡単には忘れないというのが、実際に経験して分かったことです。
もちろん間を空けずに一気に練習したほうが定着がいいので、やるときは少なくとも3ヶ月は頑張りたいところです。
3ヶ月がんばって少し休憩。その後また頑張るという形でもいいと思います。
オンライン英会話のレッスンの流れ
より具体的にイメージしたい人のためにレッスンの流れや内容を具体的に説明します。
まず最初にレッスン環境を用意する必要があります。
必要なのはイヤホンマイクとカメラ、ビデオ通話です。
一人暮らしだったり、周りに誰もいない個室をつかったりできるなら、イヤホンマイクを使わずパソコンに話しかけても特に問題ありません。
カメラはパソコンに内蔵されていれば用意する必要がないので楽です。
私は少し前にカメラがついていないパソコンに買い替えたので、外付けのカメラを買ってつかってます
ビデオ通話はスカイプやズームなど、サービス指定のものを用意します。
独自のレッスンシステムを持っているところもあります。
レッスン時間になったらビデオ通話システムに入室する
あらかじめ予約したレッスン時間になったら、ビデオ通話システムに入室します。
先生とビデオ通話がつながったら、レッスンが始まります。
オンライン英会話のレッスン時間は、ほとんどの場合25分です。
レッスンの流れは「挨拶⇒レッスン⇒復習⇒挨拶」
オンライン英会話のレッスンの流れは、次の4ステップになっていることがほとんどです。
- 挨拶(Hello!)
- レッスン
- 復習
- 挨拶(See you!)
最初の挨拶では、お決まりのセリフ”How are you?”(元気?)がよく使われます。
そこから英語を話せる人はスモールトークと呼ばれる雑談をはさんだりしますが、まだ難しい場合はすぐにレッスンに進みます。
スモールトークは場の緊張をほぐすアイスブレイクの役割もありますが、自己紹介などを通してお互いのことを知るのにもつかわれます。
代表的な3つのレッスンタイプと内容
オンライン英会話のレッスンの内容は、次の3つタイプに分けることができます。
- 教材をメインに使うレッスン
- 教材を会話の補助として使うレッスン
- 教材を使わないレッスン
教材をメインに使うレッスンでは、単語や会話スクリプトを声に出して読んだり、先生と登場人物になりきって会話をするロールプレイングをしたり、先生から出される問題に答えたりします。
学校のようにずっと授業を聞くスタイルではないので話す機会がたくさんあり、これだけでも英語を普段話すことがない人はかなり鍛えられます。
英語力があがってくると、教材のレベルを上げたりレッスンの間に雑談やちょっとしたディスカッションを行ったりもします。
教材を会話の補助として使うレッスンは、トピックトークやディスカッションなどを指します。
あるテーマについて先生と意見交換を行うレッスンです。
教材には話のテーマやよく使われる単語・表現だけが載っています。
教材を使わないレッスンはフリートークのことです。
フリートークでは、何も教材を使わずに自由に英語をつかった会話を楽しみます。
本番に近い感覚で練習できるので、実践的なリスニング力やスピーキング力を鍛えることができます。
オンライン英会話を使いこなせるようになるまでの流れ
私の場合、オンライン英会話を始めたときは英語を話せない状態だったので、教材をつかったレッスンから始めました。
そこから次第に英語に慣れてきて、トピックトークやフリートークにも挑戦するようになりました。
オンライン英会話を使いこなせるようになるまでの実際の流れはこんな感じです。
1.教材レッスンをしばらく続ける
- 講師主導でレッスンを受ける
- 緊張がほぐれて英語に慣れてくる
- 少しずつ英語が口から出てくる
-
予習・復習でインプットを増やす
-
レッスン中の発言が増える
-
アドリブのやりとりが増える
-
教材レッスンが物足りなく感じる
2.トピックトークに挑戦する
- 意見の言い方を学ぶ
-
表現のインプットを増やす
- 英語のやりとりに手応えを感じる
- 独学の勉強時間を増やす
- 英語での雑談が多くなる
- フリートークに挑戦したくなる
3.フリートークに挑戦する
- 雑談の表現を学ぶ
- レッスンの数を増やす
-
フリートークに慣れる
-
レッスンタイプを使い分けて学ぶ
-
オンライン英会話の扱いがうまくなる
私と同じ状態でオンライン英会話を始めた場合、だいたい同じような流れをたどるのではないかと思います。
英語に慣れて自然と話せることが増えると教材がなくてもレッスンを受けられるようになっていき、
さらに英語に慣れると、自分のその時々の興味や学びたいことによって好きなレッスンタイプを選べるようになります。
英会話はインプットとアウトプットの頻度がものを言う
オンライン英会話を使えば、たくさん英語を聞いてたくさん英語を話すことができるので、ただ続けるだけで自然に分かることが増えていきます。
子どもが親や友達の言うことを自然に習得していくような感覚です。
もちろんボキャブラリーや文法のインプットも大事ですが、それは使う機会があってこそ。
使うから間違えることができ、間違えるからこそ正しいことを覚えられます。
それに「もっと話せるようになりたい」「もっと英語を理解したい」と思えるからこそ、
必要な知識をインプットするし、覚えたことは実際にすぐつかうので自分の言葉として定着します。
英語をつかうことにチャレンジして色んな失敗をすればするほど、英語がどんどん話せるようになっていきます。
失敗しにくいオンライン英会話の始め方と挫折を回避する方法
最後に、失敗しにくいオンライン英会話の始め方と挫折を回避する方法をまとめてみたいと思います。
日本人の先生から始めると失敗しにくい
オンライン英会話と聞くと、外国人の先生と話すところをイメージする方も多いと思います。
でも日本人の先生に習うこともできます。
例えば、私が今つかっているワールドトークやWings英会話ではバイリンガルの先生とレッスンが可能です。
日本人の先生から始めることを勧める理由は、ざっとこんな感じです。
- オンライン英会話に慣れることができる
- 困っても日本語が使える
- 学習の進め方や悩みも相談できる
- 英語を使うことに慣れることができる
- 日本人の観点から英語を教えてもらえる
いきなり外国人の先生だと、ビデオ通話の使い方が分からなくて困ってもうまく聞けないかもしれませんし、
画面操作を間違ったときに緊張でパニックになることもあり得ます。
日本人の先生だとそのあたりの心配をせずにオンライン英会話に慣れることができます。
レッスン中英語につまっても日本語を使えるので安心です。
私の場合は、よく英語の勉強の進め方を相談してました。
同じ日本人として英語を学んだ経験から的確なアドバイスをもらえるので重宝します。
英語に慣れてくるまでは日本人の先生に習って、英語である程度やりとりができる自信がついてから外国人の先生に習うのが、失敗する可能性を低くする始め方としてお勧めです。
挫折を回避する方法
オンライン英会話で英語の勉強を挫折する人は、実は結構多いのではないかと思います。
オンライン英会話を使い続けること、英語のモチベーションを高く保つことの難しさを、7年使ってきた今でも痛感します。
普段から仕事やプライベートで英語を使う人は、学んだことが実際に使えて手応えを感じたり、英語で困ってモチベーションが上がったりする機会が常にあります。
でも、そうでない人は英語を学んでも使う機会がないので、そういう状況に身をおくことができません。
私も、ゲストハウスで働いているときは特に意識をしなくてもオンライン英会話を続けられましたが、今では普段の生活で英語をまったく使わなくなってしまったので、モチベーションを維持するのが大変です。
挫折を回避するために、失敗を計画にいれておく
挫折を回避するにはまず、挫折と失敗を分けて考えるのがいいと思います。
【失敗】物事をし損なったり、求めていたものとは違った悪い結果になること
英語を学ぶうえで失敗を回避することはできませんが、挫折を回避することはできます。
失敗を当たり前のものとして受け入れることを自分のなかで決心しておくと、道のりはだいぶ楽になります。
オンライン英会話はどんどん失敗できるフィールド
すでにお伝えした通り、オンライン英会話は色々な使い方ができるサービスです。
その中でも、挫折を回避するために利用したいのは、次の3つの特徴です。
- いつでも始められる
- いつでも辞められる
- 基本的になんでも試せる
完全に学習をやめてしまわない限り「挫折」にはなりません。
このオンライン英会話の融通が利くところを活用すれば、どんどん失敗して、どんどん失敗を乗り越えて、着実に英会話力を高めていけます。
実際に7年続けてみて分かったのは、どのように学ぶかよりも、どういうスタンスで学ぶかのほうが重要だということ。
これはある本の引用になりますが、オンライン英会話を利用するときは、このような姿勢で臨むのがいいと思います。
もっとうまくやりたければ、失敗の数をもっと増やしなさい。
英会話教室に通う場合は1年の学習計画が決められているので、とにかく頑張ってつづけることが求められます。
でも、オンライン英会話はすべてを自分で決めていかないといけません。
選んだやり方で失敗を経験したら、別の方法に変えてまたチャレンジを続けるということが大事になります。
英会話教室では、失敗=挫折になる
英会話を長く学んでいると分かりますが、
自分の興味や関心は勉強をつづけるうちに変化するし、英会話のレベルが上がるとそれまで見えていなかった景色が見えて、学習の仕方を変えないといけないときがやってきます。
仕事が忙しくなったり、ライフスタイルが変わったりもします。
そんなとき、英会話教室だと決められた学習内容を変えることは難しいし、すでに年間の支払いを済ませているので契約を解除することも簡単にはできません。
このような状況だと、失敗はそのまま挫折を意味します。
「30万円もかけたのに続けられなかった…」
となってしまうと、英語のモチベーションが下がってしまい、勉強を再開するのは難しいです。
オンライン英会話なら、明日から海外ドラマのレッスンにしよう、この1ヶ月は中学校の英文法をやり直そう、といったことが可能です。
私の場合、向こう2~3ヶ月が忙しくなることが事前にわかっていて、その間オンライン英会話をお休みしたこともあります。
オンライン英会話を休止しても、アプリなどで英語の勉強自体は続けていたので特に問題ありませんでした。
英会話の勉強を続けること>オンライン英会話を続けること
最後に、オンライン英会話を続けることよりも、英会話の勉強を続けることのほうが重要度が高いということを付け加えておきます。
オンライン英会話が合わなかったり、アウトプットより知識のインプットに集中したい時期がきたりしたら、オンライン英会話を一時的に辞めても構わないと思います。
完全に英会話の勉強を辞めてしまわないかぎり、英会話力は問題なく伸びていきます。
ひとつの学習法に固執せず自分のなかに溜まっていく英会話力を信じて、試行錯誤を続けていってみてください。
私が7年続けられたのも、こういうスタンスを途中で見つけて完璧主義をやめたからです。
楽しみながら色んなオンライン英会話にふれて、自分なりの使い方ができるようになると理想的です。
これをきっかけに始めてみたい方は、日本人講師のオンライン英会話をチェックしてみてください。
お勧めのバイリンガル日本人講師英会話サービス
日本人講師のサービスで私が特にお勧めしたいのはWings英会話です。
現時点で9ヶ月ほどお世話になっていますが、英会話学習を長くつづけられるサービスであると実感しています。
しかもモチベーションが高く維持でき、失敗を恐れずに英語を話すことにチャレンジできます。
というのも、このサービスは全く新しいコンセプトで運営されているからです。
「話したい人がいるから英語が話せるようになる」という考えのもと、10代から20代の女性講師のみが在籍していて、しかも担任制で英語を教えてくれるんです。
友達のような恋人のようなカジュアルな雰囲気で英語を学ぶことができます。
サイトを見ていて初めは何だかマッチングサイトを覗いているみたいでちょっと恥ずかしい気持ちになりましたが、実際にレッスンを始めてみるとすごくよく出来たサービスだなと思いました。
そもそも英語って話すための手段なので、話したいと思わないと英語力が上がらないんだなと実感してます。
とにかく先生とのレッスンが楽しくて仕方がない!
たわいもない話も面白いし、普段気になることを共有したり、恋愛トークをしたりするのも楽しいです。
関係ができてくると、要望を出しやすくなるしこちらのことをよく分かってくれるので、レッスンの質が上がっていきます。
なにより「英語でもっと話したい」「正確に伝えたい」という気持ちが強くなります。
そうすると英語を勉強するし、会話で使おうとするし、学んだことも忘れません。
カジュアルな雰囲気なので失敗が気にならないのも気に入ってます。
他にないサービスなのでとてもお勧めですよ。